2026.08 05
教育研究
大嶋淳俊教授が担当する「経営管理論」において、株式会社かまいしDMC代表取締役の河東英宜氏を講師としてお招きし、ご講義いただきました。
2026年7月22日、「経営管理論」(担当:大嶋淳俊教授)において、株式会社かまいしDMC代表取締役の河東英宜氏をお招きし、「先進DMO/DMCの経験と経営戦略――オープン・フィールド・ミュージアム構想の実現」と題する特別講義を実施しました。
株式会社かまいしDMCは、岩手県釜石市を拠点に、地域資源を活用した体験プログラムの開発、地域の関係者との連携、マーケティングやデータ活用を通じた地域経営に取り組んでいます。河東氏は、旅行出版・マーケティングや地方創生事業での経験を生かし、同社の事業を牽引されています。
講義では、釜石のまち全体を「屋根のない博物館」として捉える「釜石オープン・フィールド・ミュージアム構想」を中心に、地域の自然、産業、歴史、文化、人々の営みを一つの地域体験として結びつける考え方をご説明いただきました。また、多様な関係者の連携によって新たな商品や体験を生み出すDMO/DMCの役割と、継続的な交流を支える地域内マネジメントの重要性が示されました。
さらに、住民や来訪者に関する多様なデータを収集・分析し、その結果に基づいて施策の試行・検証・改善を重ねる取り組みについても解説していただきました。学生は、データ分析を経営上の判断や施策の改善につなげることの重要性を学びました。
河東氏からは、観光を単なる「誘客」として考えるのではなく、地域の社会・経済・文化を持続可能な形で発展させる経営活動として捉えることの重要性が示されました。学生は、経営戦略、組織間連携、マーケティング、データ活用、リーダーシップといった「経営管理論」で学んできた概念が、実際の地域経営においてどのように統合されているかについて理解を深めました。
本特別講義は、本学の「シンクタンク地域経営」との連携活動の一環として実施しました。質疑応答では、地域経営や観光振興に携わる実務者からも質問やコメントが寄せられ、学生は現場の視点を交えながら講義内容への理解をさらに深めました。 本講義では、経営管理に関する理論的・学術的な知識を学ぶとともに、企業や地域が直面する現実の課題に応用する力を身につけることを重視しています。今回の特別講義を通じて、学生は、地域そのものを一つの経営対象として捉え、多様なデータを収集・分析し、その結果を施策の試行・検証・改善につなげるという、実践的な「データサイエンス×経営」について理解と関心を深めることができました。



